森 治郎(もり・じろう)[著] (まち探見家・早稲田大学大学院講師)
定価:2,310円(税込)
A5判、並製、オールカラー、図版150点、224頁
ISBN 978-4-86359-024-3 C0025
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発行 (株)一藝社 http://www.ichigeisha.co.jp
本書の概要
電車に乗って、江戸の町にタイムスリップ!
江戸の町を、すっぽりと現代の地図にかぶせ、「切絵図」ではなく、「江戸実測復元地図」で紹介。
そこに現代の鉄道を走らせた。
電車に乗って、地図をたよりに、すぐそこにある400年を“探見(たんけん)”しよう。
都心には江戸以来の姿を残しているところは意外に多い。
目を凝らし、想像力を働かせると、懐かしい光景が戻ってくる。
世界屈指のお江戸100万都市の喧騒(けんそう)が聞こえてくる・・・・・・
著者の軽妙な語り口は、都心を歩くときの楽しみをうんと増やしてくれる。
そして次代に残すべきものも、見えてくる・・・・・・
ブームの“江戸歩き”に うってつけの一書!
もくじ
江戸とは
一、中央区
日本橋 | 江戸の町づくりスタート地点◎頭上から高速道はいつ消える |
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築地 | 日本海軍、蘭学発祥の地◎勝海舟、坂本龍馬も腕磨く |
浜御殿 | 江戸湾に臨む将軍家の別邸◎家茂の棺はここから城へ |
おらんだ正月 | 蘭学者達の一七九五年一月一日◎江戸で初めて西暦元旦祝う |
石川島人足寄場 | 鬼と仏の顔持つ長谷川平蔵◎元祖ハローワーク所長の顔も |
二、千代田区
江戸城 | 天守閣を持たない天守台◎江戸の平和宣言の象徴 |
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南町奉行所 | 大岡越前守、遠山の金さん◎活躍の場は有楽町のビルに |
神田明神 | 「朝敵」を祀る江戸の総鎮守◎将軍も楽しんだ町民たちの祭 |
三、文京区
後楽園 | 水戸黄門様が名付けた名園◎都心のオアシスと野球聖地に |
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麟祥院 | 家光を育てた春日局の菩提寺◎「すご腕繁盛記」は末代まで |
昌清寺 | 「家光の弟」ゆえの非業の死◎忠長に寄り添う二人の位牌 |
伝通院 | 歴代の徳川の女たちが眠る◎家康の母、千姫、家光の妻 |
関口芭蕉庵 | 俳聖に妻や子どもがいた?◎神田上水工事に従事した理由 |
湯島天満宮 | 幕府公認の富興行で熱気◎今は受験生や親たちに人気 |
四、台東区
寛永寺 | 30万坪の将軍家の菩提寺◎天海大僧正が桜名所の種撒く |
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浅草寺 | 江戸時代から庶民に人気◎今も年間参拝者は日本一 |
五、墨田区
両国橋 | 大火の惨事が架橋のきっかけ◎花火は疫病の犠牲者供養から |
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回向院 | 大火の犠牲者弔うために創建◎ご開帳と勧進相撲で湧く |
向島百花園 | 文人粋人たちが作った花園◎隅田川七福神もここで誕生 |
六、江東区
富岡八幡宮 | 江東開発の核、勧進相撲発祥の地◎歴代横綱力士碑や巨人力士碑 |
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伊能忠敬 | 日本国中を測量し地図作成◎隠居してから大輪の花咲かす |
七、港区
新橋汐留 | 赤穂義士たち引き揚げの道◎鉄道の原点「新橋停車場」に |
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愛宕権現 | 江戸の「最高峰」に残る秘話◎勝海舟と西郷隆盛が語り合う? |
芝神明(飯倉神明宮) | 火消しと力士が大立ち回り◎半鐘乱打がたたった「め組」 |
麻布長府藩邸 | お預けの赤穂浪士10人が切腹◎庭は六本木ヒルズの毛利庭園に |
お台場 | ペリー来航であわてて築造◎できた時には「鎖国時代の遺物」 |
八、新宿区
玉川上水 | 江戸の南半分を潤した水道◎43キロを掘り開いた凄い技術 |
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内藤家屋敷 | 「馬で走って得た」広大な土地◎歴史と冷気を都心の街に贈る |
戸山荘 | 将軍・大名たちがはしゃぐ時◎広大な“箱庭”の楽しい仕掛け |
九、中野区
中野御囲 | 生類憐れみがエスカレート◎30万坪に江戸の犬を収容 |
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十、品川区
品川明神 | 舌を出した「天下一嘗の面」◎家康が関ヶ原勝利の礼に奉納 |
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◆「江戸実測復元地図」とは──安政の町を現代地図に描き込んだ
◆参考資料──徳川家を中心にした家系図/江戸の出来事/役に立つ本・資料