今年度の活動内容
(2009年~2010年)
2010年1月3日
第86回箱根駅伝
日本橋が熱き“青春の舞台”に
お正月の風物詩としてお馴染みの箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)。今年も1月2~3日に行われ、例年同様、名橋「日本橋」保存会が沿道警備に協力しました。
3日午前11時30分。20本のタスキが東京まで迫りつつある頃、日本橋滝の広場に揃いのジャンパーを着た有志が終結。お正月らしいお囃子が鳴り響くなか、これも恒例となっている「EM団子」(微生物の働きにより川の浄化を促す団子)の投入を行った後、それぞれ警備に付きました。
滝の広場に勢揃いした約300人の有志たち
挨拶する名橋「日本橋」保存会会長・中村胤夫
中央警察署の交通課長・岡部光治様からもご挨拶が
お囃子が正月気分を盛り上げる
橋の上からEM団子を川に投入
地元消防団も警備へ参加
どよめきが起こったのは午後1時過ぎ。往路・復路ともほぼ独走状態だった東洋大のアンカーが姿を現すと、小旗を手にした見物客から一斉に「がんばれ!」という声援が。興奮の渦と化した日本橋を、各チームのアンカーが次々に走り抜けて行きました。
タスキを肩に、ゴール目指して力をふり絞るランナーたち。彼らにとって、日本橋は熱い“青春の舞台”でもあるのです。
大型スクリーンでは激しいレースの模様を生中継
先頭ランナーが来た! 沿道からは大きな声援が
懸命なランナーたちの姿に関係者一同も感動
【名橋「日本橋」保存会 取材班】
2009年12月3日
年の瀬日本橋 2009 ~ECO EDO 日本橋グリーンプロジェクト 開催
日本橋の名所がグリーンにライトアップ!
12月3日、街を挙げて“環境”について考えるイベント「年の瀬日本橋 2009 ~ECO EDO 日本橋グリーンプロジェクト」が始まりました(主催・ECO EDO 日本橋実行委員会、共催・名橋「日本橋」保存会、三井不動産株式会社。12月25日まで)。
これは、「人と人、人と自然のつながりを大切にする心で築いていく循環型社会を目指す」という「ECO EDO 日本橋」宣言に基づいて行われる、地域住民、オフィスワーカー、来街者が集う参加型イベント。昨年に引き続き第2回目の開催です。
本年の主な取り組みは以下の2つ。
「グリーン・クリスマス・ライトアップ」
日本橋地区の3つの重要文化財「日本橋」「日本銀行本店本館」「三井本館」と「日本橋一丁目ビルディング(コレド日本橋)」を、自然エネルギー(グリーン電力)を使った緑色の照明でライトアップ。これはグリーン電力の認知と普及を目的とする資源エネルギー庁の活動に賛同するものです。
「ウォームシェア@日本橋~いっしょにあったまろう。」
環境省が提唱する冬の地球温暖化対策に賛同するもので、参加者が身も心も温まるイベントを日本橋地区の店舗、商業施設、オフィスなど46施設で実施。参加店舗では「あったかメニュー」や「あったかグッズ」の提供を行い、過度な暖房に頼らない冬の快適な過ごし方を提案します。また、コレド日本橋では、来場者が大切な家族や恋人に向けた「あったかメッセージ」を書き入れたハート型オーナメントが飾られます。
初日の12月3日にコレド日本橋で行われたオープニングセレモニーでは、マフラーを常用してウォームビズを実践(!?)している俳優・中尾彬さんがゲストに登場。「ウォームシェア」に取り組む参加店舗の代表者たちと、楽しいトークを繰り広げました。
名橋「日本橋」保存会会長・中村胤夫
環境省環境大臣政務官・大谷信盛様
国土交通省東京国道事務所所長・土井弘次様
日本銀行情報サービス局長・河野圭志様
中央区副区長・吉田不曇様
「ウォームシェア」参加店舗の代表者と中尾彬さん
セレモニーには多数の関係者が参加
ハート型オーナメントにはさまざまな「あったかメッセージ」が
光に照らされた列柱が荘厳な雰囲気を漂わせる三井本館
グリーンに浮かび上がる幻想的な日本銀行本店本館
いつもとは表情が違う日本橋に足を止める人の姿も
【名橋「日本橋」保存会 取材班】
2009年11月22日
11月22日、巨人軍優勝パレードで日本橋もお祝いムードに
11月22日の日曜日、7年ぶりの日本一に輝いた読売巨人軍の優勝パレードが行われ、コースとなった日本橋の沿道にも大勢の見物客が詰め掛けました。
コースは大手町の読売新聞東京本社から日本橋を通過し、銀座8丁目の博品館前までの約3km。原辰徳監督やコーチ、選手たちは3台のオープンバスに分乗し、沿道を埋めた約34万人のファンらと喜びを分かち合いました。
いつもなら買い物客が行き交う日曜日の日本橋周辺も、この日ばかりは特別な雰囲気。沿道にはファンの「おめでとう」の声が飛び交い、熱いお祝いムードに包まれました。
【名橋「日本橋」保存会 取材班】
2009年7月26日
第39回『名橋「日本橋」を洗う会』&『お江戸綱引き大会』が開催されました。
毎年7月に開催されている恒例のイベント『名橋「日本橋」を洗う会』が、去る7月26日(日)に開催されました。『名橋「日本橋」を洗う会』は、『名橋「日本橋」保存会』主催のもと昭和46年より毎年行われています。イベント当日は30度を超す気温にもかかわらず、なんと約1550名と過去最高の参加者を記録しました。
午前11時過ぎ、『名橋「日本橋」保存会』会長・中村胤夫、東京国道事務所長様、中央警察署長様、日本橋消防署長より挨拶を賜りました。その後、3000個のEM団子(※)を川に投げ入れ、日本橋川の浄化を図りました。このEM団子の投入は2005年より続けており、おかげで日本橋川周辺の水質は年々改善され、鯉やボラの姿が復活。水鳥の生息も確認されるなど、日本橋の環境保護に一役買っています。
そして正午からは地元の子供たちや町内会、地元関係者による橋洗いがスタート。タワシやデッキブラシ、EM洗剤(有用微生物群:微生物を使った環境に配慮した洗剤)を使い、全員が汗を流しながら橋を洗いました。さらには、橋の中央にある道路元標(日本の道路の起点)や、日本橋に掛けられた銘板も小学生の手で洗われ、橋洗いは無事終了。
最後は散水車や消防車両から橋や袂に放水を行い、汚れを落とした橋をピカピカに総仕上げ。夏の日に負けない輝きを放つ橋を見て、多くの参加者から歓声が上がりました。
街道の出発点である歴史ある日本橋を保護し、道路環境の美化活動の推進を狙いとした『名橋「日本橋」を洗う会』。日本橋の現状を広くPRし、多くの理解を得るために、引き続き幅広い活動を続けていきます。
※EM団子 : EMとはEffective Microorganismsの略で、食品に使われるのと同じ仲間の乳酸菌や酵母、光合成細菌など自然界に存在する微生物の集まりのこと。EMだんごはこれらを土に練り込み、河川などEMの定着が難しい場所に投入して定着させながら汚泥を分解させる効果があり、注目されています。
日本橋周辺の企業の皆様方がボランティアで参加
名橋「日本橋」会会長 中村胤夫の挨拶
国土交通省 東京国道事務所 土井弘次様のご挨拶
橋洗いに参加した、世界の自転車選手
日本橋消防署の消防艇が橋の横からも橋洗い
日本橋の上から日本橋川にEM団子を投下
日本全国から集められた名水
各地の名水を、道路元標に掛けてお掃除開始
モップを手にしてみんなで掃除
地元の子供たちも参加、一生懸命ゴシゴシ!
力強い散水に逃げ惑う子供たちは、少し涼しげでした
「日本橋」欄干もきれいに・・・
国土交通省 東京国道事務所の散水車
構想道路沿いの「日本橋」標識をきれいにする
構想道路沿いの「日本橋」標識をきれいにする
『名橋「日本橋」を洗う会』が行われた後、午後2時からは『お江戸綱引き大会』が開催。こちらは東京都と中央区、中央区観光協会50周年記念事業実行委員会共同主催による、2016年オリンピック・パラリンピックの東京招致を目指したものです。
チームに分かれて日本橋の橋の上で綱引きをするもので、「綱引きエキシビション」にはアテネ・北京オリンピック女子レスリング55kg級金メダリストの吉田沙保里選手、北京オリンピック女子柔道63kg級金メダリストの谷本歩実選手ら、6人のアスリートが登場しました。吉田選手たち「オリンピアンチーム」は、地元小学生による10人のチームと綱引きで対戦。綱をめぐって白熱した攻防が繰り広げられ、渾身の力で縄を引っ張った子供チームが1勝1敗のドロー。この様子に双方のチームには沿道から多くのエールが送られました。
さらに、「地元チーム決勝戦」では、予選を勝ち進んだ2組の綱引きチームが真っ向勝負で対戦。地元商店街チームと同じく地元若者チームの対戦は、2勝した若者チームが優勝。
1920年までオリンピック種目であった綱引き。この綱引きを通じて、スポーツの楽しさを伝え、オリンピック・パラリンピック招致への人々の理解と賛同を目的とした今回のイベントは、盛況のうちに幕を閉じました。
女子柔道 谷本選手、女子レスリング吉田選手を中心としたオリンピアンチーム
オリンピアンチームと地元小学生とのエキシビジョン
地元の有志による決勝戦は本当に力がはいりました
・私たちが日本橋学生工房のメンバーです
橋洗いの現場で集合写真です
高速道路の「日本橋」看板をきれいに・・・
競輪オリンピックの選手と記念撮影
【名橋「日本橋」保存会取材班 及び 日本橋学生工房取材班】
2009年7月25日
第8回「全国こども橋サミット」が行われました。
7月25日(土)、『名橋「日本橋」保存会』主催による、第8回「全国こども橋サミット」が清水建設日本橋事務所にて開催されました。「全国こども橋サミット」とは、子供たちが「橋」を通じて地域の文化、歴史を振り返り、さらには交通や暮らし、河川の環境などを考え、社会との関わりを深めてもらうことを目的としたものです。
当日はもみじ谷大吊橋(栃木県)、大渡橋(群馬県)、日本橋(東京都)、勝鬨橋(かちどきばし)(東京都)、萬代橋(新潟県)といった、名だたる橋の近くに住む小学生たち10名が参加し、それぞれの橋と暮らしの関わりについて発表を行いました。
参加した小学生たちは橋周辺のゴミ問題を指摘したり、橋が持つ歴史的価値や、現在の私たちの暮らしとのつながりを考えたりと、活発な意見が交換されました。
橋を起点にして多くの問題を考え、その解決策を考える小学生たち。その姿は、未来の日本の担い手としての気概に溢れていました。近い将来、彼らが様々な場所で活躍されることを期待しています。
コーディネータの好本恵さん
発表前の緊張する発表者のみなさん
名橋「日本橋」保存会 副会長 細田安兵衛氏挨拶
【名橋「日本橋」保存会 取材班】
2009年4月5日
平成21年第18回春の名橋「日本橋」まつり
平成21年第18回春の名橋「日本橋」まつりが今年も開催されました。
例年より桜の開花は早かったものの、天気予報に反して晴れ、桜も見事に満開で当日を迎えることができました。
また今年は日蘭通商400周年という、日本がオランダと交易を始めて400年を記念する年でもあり、
開会式には駐日オランダ大使フィリップ・ドゥ・ヘーア様においでいただき、お祝いの挨拶をいただきました。
長崎の平戸をオランダとの通商の地とし、たまねぎ、キャベツなど今日私達の台所で欠かせない野菜もこの頃日本に伝わり全国に広まったそうです。
開会の挨拶後、参加者全員で日本橋の橋上に移動。
そして毎回恒例のEM団子投げが始まりました。大人も子供も野球ボールと同じくらいの※EM団子を綺麗な川になれ、と思いを込め、投下しました。
滝の広場ではくじ引き、乙女の広場では毎年恒例の沼津産干物の販売や、子供達へ食べ物を調理するということを通して学んでもらう、料理教室も開催されました。
また新しく日本橋にオープンした奈良「まほろば」館の出し物も行われ橋の上では平成伎楽団による演舞も披露されました。
※EM団子 : EMとはEffective Microorganismsの略で、食品に使われるのと同じ仲間の乳酸菌や酵母、光合成細菌など自然界に存在する微生物の集まりのことです。EMだんごはこれらを土に練り込み河川などEMの定着が難しい場所に投入して定着させながら汚泥を分解させる効果があり、注目されています。
満開の桜
毎年人気のあじの干物。沼津産5匹500円という安さ
毎年あじの干物には開店前から行列ができます
名橋「日本橋」会会長 中村胤夫の挨拶
中央区 区長 矢田美英様の挨拶
国土交通省 東京国道事務所 後藤貞二様の挨拶
駐日オランダ王国特命全権大使フィリップ・ドゥ・ヘーア様の挨拶
※EM団子
EM団子をどんどん川へ投下する参加者
橋のたもとでは様々な出店があり、お祭り客で賑わう
料理教室では子供達がハンバーグを一生懸命作っています
奈良「まほろば」館の平成伎楽団による演舞
また12時からは三越本館「不二の間」にて「日蘭通商400周年記念 日本橋レセプション」も開かれました。
こちらのレセプションにもヘーア駐日オランダ大使が列席され、桜の生け花を前に挨拶をいただきました。
「日本においての桜は春において、たった一瞬咲く花。にも関わらずたくさんの日本人がその美しさを称え大切にしている。オランダにもそういう花があります。それはチューリップです。チューリップも春の一時期にしか咲かない花ですが、私達はとても大切にし、そのひと時を楽しんでいます。このことは私達がお互いに心の深い場所で通じているということの他なりません。これからも末永い日本とオランダの繁栄と友好を祈って!」
これらの祝辞に場内の皆さんも思わぬ共通点に感嘆し、乾杯の音頭が取られました。
場内にはオランダ名産のチーズやホワイトアスパラガスも振舞われました。
レセプションの途中では桜の生け花も披露され、そこにヘーア大使自ら最後のチューリップが添えられると完成。会場からは大きな拍手が起こりました。
今現在、平戸から日本人の若者3人、オランダ人若者3人がかつて交通手段が無かった時代のように徒歩で東京に向っているとのこと。一日も早くかつての江戸中心日本橋に辿りつくことを願っています。
江戸時代の生け花を再現した桜の生け花
ヘーア駐日オランダ大使様による印象的な挨拶
三井不動産 代表取締役副社長 大室康一様より祝辞
ヘーア大使も歓談を楽しまれています。
オランダの食材やカステラなども並べられたブッフェ
桜の生け花にチューリップが添えられました
【名橋「日本橋」保存会 取材班】